ビジネス書

【ビジネス書】『GAFA✕BATH 米中メガテックの競争戦略』田中道昭

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今日はGAFA✕BATHという本を紹介していく


去年読んだ『GAFA』の紹介文を書こうと検索をしていたら
偶然、2019.4.10発売のこの本を見つけた
著者は田中道昭さん
同著書の『アマゾンが描く2022年の世界』を以前読んで、とてもわかりやすかった


ということで即購入!
となったわけである
もちろんKindleで



GAFAとBATHって何??

さて、このGAFA✕BATHという言葉の意味がわかるだろうか


2018年の流行語大賞にもノミネートされたGAFA


この言葉は知ってる人も多いかもしれない


Google, Apple, Facebook, Amazon
の頭文字だ


アメリカの巨大テック企業であり、いまやその影響力経済力は国家レベルとなっている


一方、BATH はどうか


こっちは初めて聞いたという人が多いだろう
自分も今回始めて知った
まあGAFAだって去年書店に山積みにされている本をみて初めて知ったわけだが


B:バイドゥ
A:アリババ
T:テンセント
H:ファーウェイ


中国版GAFAともいえるテック企業である
Google – バイドゥ が検索
Apple – ファーウェイ がモバイル
Amazon – アリババ が小売
Facebook – テンセント がSNS
からスタートした企業である


この共通点をもった企業、それぞれを比較していくことで両者を紹介していく
というのがこの本の大きな特徴の1つである


結論から先にいうと




『GAFA』はそれぞれの属する業界の変遷とともに4社のことが学べる本だった


一方、この『GAFA✕BATH』はその倍の企業を扱うのでどうしても一つ一つの説明は浅くなる
業界全体の動向とかまではのってない
しかし比較しているが故にその違いが際立ち、それぞれの企業の本質、進んでいこうとしてる道が見えてくる


著者の必殺技
『孫氏の兵法』を参考にした5ファクターメソッドも、それぞれの特徴を理解するのにとても役立つ


網羅度高く、各企業の特徴をおさえるのに最適な本

『GAFA✕BATH』の中身紹介

中身の紹介の前に
GAFA✕BARHを知ると何が良いのか?
なぜ知らなければいけないのか?

  • 知っておかねばならない、とう程度に8社の影響力が強い
  • 主要IT企業の動向を知ることで、ITのトレンドがわかる
  • 世界の中心たる企業の戦略を知ることで、会社や組織において重要なことや、そのあり方がわかる
  • 国家対巨大企業、の様子を知ることで社会の変化について考えることができる
  • 中国対米国の覇権争いについての理解が深まる
  • 中国や米国でしか実施していないサービスをしることで最新の技術について知ることができる



ざっとこんなかんじだろうか


内容としては


1. 筆者独自のメソッドである5フォースメソッド
2.それぞれの企業のミッション


この2点を紹介する
この2点でこの著書の特徴と、内容であるGAFA✕BATHの概要がわかる


まずは

1.筆者独自のメソッドである5フォースメソッド

国家にも匹敵するような規模のメガテックについて理解しようとする場合、既存のフレームワークをいくつか活用する程度ではとても全体像を押さえることはできません。そこで私は、国家レベルの企業を網羅的に分析することを目的としたメソッドを考案しました。それが、先に少し触れた「5ファクターメソッド」です。


5ファクターメソッドは、中国の古典的な戦略論である「孫子の兵法」に基づいたものです。(中略)「道
」「天」「地」「将」「法」を現代経営学の視点でアレンジしていきます。




:企業としてどのようにあるべきか。「ミッション」「ビジョン」「バリュー」
外部環境を含めたタイミング戦略(SWOTやPESTが使える)
業界構造や競争優位性、立地戦略など(3C分析や5フォースメソッドが使える)
リーダーシップ=人対人のコミュニケーションでモチベーションをあげて人や組織を動かす
マネジメント=仕組みで人や組織を動かす


各企業について、この5ファクターがまとめてあるので、それをみるだけでそれぞれの概要が把握できる


2.それぞれの企業のミッション  




次にそれぞれのミッション「道」の一覧




アマゾン:地球上で最も顧客第一主義の会社
アリババ:社会的問題をインフラ構築で解決する
アップル:自分らしく生きることを支援する
ファーウェイ:すべてがつながったインテリジェントな世界を実現する
フェイスブック:人と人がより身近になるような世界を実現する
テンセント:生活のクオリティを向上させる
グーグル:世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする
バイドゥ:複雑な世界をシンプルにする

とまあこんなかんじ
アマゾンとアリババで比べてみると、アリババがもはや小売業とはいえないことがわかる
アマゾンも小売ではないが、社会的問題の解決、という雰囲気ではない


ファーウェイとアップルは全然違うかんじだし


フェイスブックはSNSスタートらしくつながりを重視していることに対し
テンセントはあくまでSNSをツールとして生活のクオリティをあげようとしている
SNSが目的なのか、手段なのかという違いは大きな違いだ
実際テンセントの収入は半分以上ゲームで占められている


ハイドゥはミッションがそもそもどういうことか不明瞭


このように比較しながらミッションを見ると、本当にわかりやすいと思うがどうだろうか?


他にも、本の中ではそれぞれの企業が力を入れているテクノロジーや
リーダーがどんな人であるかなど
より詳細な分析がなされていて、非常に網羅度の高い内容となっている

まとめ

GAFAとBATHを比較しながら5ファクターメソッドで分析することで
それぞれの企業がどこにむかっているのか
なぜそこへ向かっているのか
どのようにそこへむかっているのか


どのように、の深さはそこまでないが
網羅度高く知るには最適な一冊!!