電子書籍リーディング端末のKindleシリーズ。
その中でも一番有名なのが、Kindle Paperwhiteではないでしょうか。
しかし、Kindle Paperwhiteは1万円以上もするので、決して安い買い物ではありません。
Kindle書籍自体はスマホでも読めますし、果たしてわざわざ買う必要はあるのでしょうか?
この記事では
「Kindle Paperwhiteは果たして買うべきか否か?」
という疑問に答えます!
正直言って、決して全員におすすめというものでもありません。実際、自分が買って少し使った時の最初の印象は、
「スマホでいいな」
でした。
ただ、今では使うことも増えてきて、買ってよかったなと思っています。ですので良い点も悪い点も、余すところなくお伝えしていきます。
下記の項目をご紹介します。
- Kindle Paperwhiteの基本情報
- Kindle Paperwhiteのメリット・デメリット
- Kindle Paperwhiteがどんな人におすすめか
Kindle Paperwhiteを買うか買わないかの判断にご利用ください。
Kindle Paperwhiteの特徴
まずKindle Paperwhiteの特徴をご紹介します。
①AmazonのKindle書籍を読む電子書籍専用端末
②e-inkディスプレイで、紙のように読みやすい
③防水機能搭載
④重さは182g(300pの文庫本くらい)
⑤画面サイズ116mm×167mm(文庫本サイズ)
⑥厚さ8.18mm(iPhone程度)
⑦データ通信はwifiを利用
⑧データ容量は8GB or 32GB
電子書籍読書の専用端末
まず、1つめの特徴が電子書籍読書専用の端末だということです。
見た目としては、iPadをはじめとしたタブレット端末と似ているのですが、Kindle Paperwhiteではタブレット端末のようにネット検索をしたり、動画をみたりすることはできません。
ちなみに、amazonがだしている端末としては、別に「fireシリーズ」もありますが、こちらは電子書籍を読むだけでなく、prime videoの観賞など、動画をみることもできる点で異なります。
それでは、「fireの劣化版なのか?」というと決してそんなことはなく、専用端末ならではの特徴がいろいろあるのがKindle Paperwhiteです。
e-inkディスプレイ
Kindle Paperwhiteの最大の特徴と言えるのが、このe-inkディスプレイです。
e-inkとは電気的に書き換えが可能なインクです。このインクのよって表示された画面は、紙にペンで書いたものと同じような見た目となります。
このe-inkで書かれた画面あは、ペンで書かれたものと同様、発光していません。ですので、暗闇では基本的に読めません。
ただ、Kindle端末にはディスプレイ表面を照らすフロントライトがついていますので、暗いところでも読むことができるようになっています。
スマートフォンやタブレットは、バックライトを使って発光しているので、暗闇でも読めますが、常に目に光が入っている状態です。
ずっと光っている画面をみていると疲れてしまいますが、Kindle Paperwhiteであればそのような心配がいりません。
目への優しさというのが大きなメリットとなります。
しかし、目に優しいというメリットがある反面、デメリットもあります。
それが、「画面の書き換えに時間がかかること」と「白黒表示しかできないこと」です。
これらが理由で動画視聴や、webの閲覧などには向きませんが、電子書籍リーダーとしては使えるので採用されています。
防水機能搭載
防水機能も搭載されています。
お風呂に浸かりながら読書を楽しむことができます。
重さは182g(300pの文庫本くらい)
重さは182gと非常に軽いです。大体、300pの文庫本くらいの重さです。
iPhone Xの重さが174gです。画面サイズでいうと倍くらい違うのに、この軽さというのはすごいですね。
電子書籍を読むことに特化しているからこそ、実現できる軽さです。
画面サイズ116mm×167mm(文庫本サイズ)
画面のサイズは、幅116mm、高さ167mmとちょうど文庫本と同じ程度の大きさです。
スマホのように片手で持って読むにはちょっとだけ大きいかなというかんじですが、文庫サイズの、スマホより大きい画面で読むことができます。
厚さ8.18mm(iPhone程度)
厚さは8.18mmとiPhoneと同じ程度で非常に薄いです。
iPhoneと比べると、ほんの少し厚いですが、画面が大きい分、むしろこれくらいの厚さの方が滑って落としてしまうことが防げるかな、という印象です。
データ通信はwifiを利用
Kindleストアで買った電子書籍を、このKindle Paperwhiteにダウンロードする必要があります。
ダウンロードする通信には、基本的にwi-fiを利用します。wi-fi+4Gでの通信ができる端末もありますが、少し割高になります。(容量32GBでwi-fi:17,980円、wifi+4G:22,980円)
もちろん、常時接続してある必要はありません。書籍購入後の最初のダウンロードのときだけ、wi-fiアクセスが必要です。
データ容量は8GB or 32GB
データ容量は8GBか32GBの2種類があります。
8GBでも、小説やビジネス書であれば8000冊程度、端末に保存ができます。小説やビジネス書を読もうと思っている方にとっては8GBで全く問題ありません。
しかし、漫画は容量が大きく、8GBだと120冊程度までしか保存できません。ただ、そもそもこの容量は、端末内に保存できる量です。
kindelの書籍自体は、クラウド上にも保存されていて、wi-fiにさえつながっていればいつでもダウンロードすることができます。
読みたい時に、wi-fiを使ってダウンロードする利用方法であれば、漫画のためだとしても8GBで問題ありません。
購入した書籍を「wi-fiが使えない環境でも、いつでも読めるようにたくさんの作品を端末ないに保存しておきたい」と言う人だけは32GBがおすすめです。
Kindle Paperwhiteのデメリット
上記を踏まえた上で、Kindle Paperwhiteのデメリットは何かというと、以下の3点があります。
- ちょっと高い
- 白黒でさみしい
- 画面の表示が遅い
ちょっと高い
やはり値段が高いというのがネックです。
8GBのwifiモデルでも、15,980円します。
Kindle書籍を読むこと自体は、スマホでも、他のタブレットでもできます。そこに、わざわざ10,000円以上もだすかというと、ためらいますよね。
冒頭でも述べましたが、全員におすすめとはいえないです。
白黒でさみしい
e-inkを利用しているので、画面は全て白黒です。
小説や漫画などであれば、中身は全て白黒なので問題ないとはいえ、カラーの表紙が見れない点に少し寂しさを感じる方も多いと思います。
【Kindle Paperwhiteの白黒のホーム画面】
【スマホのKindleアプリのカラーのホーム画面】
また、図が多いビジネス書や、雑誌を読むのにもあまり向いていません。
もうひとつ、自分が気になった点として、ハイライト機能も色がないのでちょっとみづらいと感じたことがありまいた。
自分はビジネス書などを読む時に、ハイライト機能をよく使うので、少し不便でした。
画面の表示が遅い
e-inkの説明でお話ししましたが、画面の切り替えがスマホと比べると遅いです。
普段からゆったりと読書をする人にとっては、さほど問題にならないですが、どんどんページをめくりながら素早く読んでいく人は、遅さに戸惑うかもしれません。
Kindle Paperwhiteのメリット
一方でメリットは、以下の3点です。
- 読書に特化していて集中できる
- 目に優しいので長時間の読書に向いている
- 防水なので風呂場でも読むことができる
読書に特化している
とにかくKindle Paperwhiteは読書に特化しています。
だからこそ、スマホよりも大きな画面であるにもかかわらず、スマホと同じ程度の軽さを実現しています。
また、スマホやiPadなどで読んでいると、通知に邪魔をされたり、他のアプリが気になっていまいち集中できないということがありますが、その心配も入りません。
読書専用だからこそのメリットです。
目に優しいので長時間読書に向いている
次に、e-ink + フロントライトの目に優しい仕様が、長時間読書をする人にとってはありがたいです。
スマホやPC、その他タブレットなど、日常でディスプレイをみている時間が非常に長くなりました。そのせいで目の疲れが生じ、さらには頭痛や肩こりを引き起こしたりします。
読書まで、スマホやタブレットでやっていると、1日中ブルーライトを浴びているのに近い状況になってしまいますので、それを避けられるのがメリットです。
また、寝る前の読書にも向いています。寝る前にスマホなどの強い光を浴びてしまいますと睡眠に悪影響があります。
Kindle Paperwhiteであれば、睡眠も妨げずに睡眠前の読書時間を確保できます。
防水なので入浴中にも読める
防水なので、入浴中の読書にも使えます。
紙の書籍ではできないですし、防水ではないスマホやタブレットでもできません。しかし、防水のKindle Paperwhiteなら問題ありません。
Kindle Paperwhiteはこんなひとにおすすめ
メリット・デメリットを踏まえた上で、メリットの方が大きいと思う人には向いていますし、デメリットの方が大きいのであれば向いていません。
では具体的には、どのような人に向いているのでしょうか?
たくさん電子書籍を読む人
まず、大前提ですが、電子書籍をたくさん読む人です。
「基本的には紙で読んでて、電子書籍を使うのは月に数回程度」という人であれば、スマホで十分です。
ただ、仮に月に1冊しか電子書籍を読まないという人でも、ゆっくり読むし、結果的にほぼ毎日使うというのであれば、Paperwhiteは非常におすすめです。
特に目への優しさのメリットは大きいです。
自分も基本的には電子書籍で本を読むので、1日に1,2時間電子書籍を読むということも少なくありません。ですので、目への配慮から意識的にPaperwhiteを使うように心がけています。
初めは、カラーじゃないことや表示が遅い点が気になって、慣れませんでしたが、慣れてくると非常に使い心地が良いです。
スマホだと読書しづらいと感じる人
スマホだと読みづらいと感じる人にもおすすめです。
「スマホだとつい他のことをしてしまう」「画面が小さくて読みづらい」という人にとって、Kindle Paperwhiteは最適です。
漫画を読む人にも向いてます。
小説やビジネス書など、文書だけの本であれば文字サイズを変更できます。しかし、漫画だとそういうわけにはいきません。
「スマホで漫画読むと文字が小さいな」と感じる人にもおすすめです。
寝る前や入浴中に読書をしたい人
最後に寝る前や入浴中に読書したい人です。
特に、寝る前の読書には非常に役に立ちます。寝る前に本を読みたいと思っても、Kindle Paperwhiteをもっていない電子書籍ユーザーは、スマホで読むしかありません。
そうすると強い光を浴びることになり、睡眠が妨げられてしまいます。睡眠の本を読めば、ほぼ全ての本で、寝る直前1-2時間は画面を見ないことが推奨されています。
自分も実際、Kindle Paperwhiteを使うことで、寝る直前にスマホを見ないようにしたことで、寝つきもよくなり、翌日に眠気に襲われることも少なくなりました。
睡眠の質というのは、生活においてもかなり重要な部分なので、ここが改善できると思えば、1万円というのも決して悪い投資ではないのではないでしょうか。
購入時に選択する4項目
Kindleを購入する際は、4点ほど選択する項目があります、それが以下です。
サイズ(容量):8GB / 32GB
モデル :広告付き / 広告なし
接続方法 :wifi / wifi + 4G
オプション :Kindle Unlimitedなし / Kindle Unlimitedあり
容量と接続方法に関しては、先ほど説明した通り、「8GB」「wifi」で多くの人にとっては問題ないでしょう。
モデルの広告ありとなしでは、2,000円の差がありますが、日々使う端末に毎回広告が出てくるのも鬱陶しいので、広告なしがおすすめです。
オプションのKindle Unlimitedは、本来月額980円の、対象Kindle書籍読み放題のサービスですが、Kindle購入者は無料で3ヶ月分を得ることができます。
せっかくなので、利用してはいかがでしょうか。ただ、3ヶ月後に自動更新されて、980円がかかるようになるので、それが心配な方はGoogle Calenderへリマインダーを登録したり、「Unlimitedなし」の選択にすると良いです。
Unlimtedのおすすめ本については下記記事にてまとめています。
向いてる人には向いているのがKindle Paperwhite
誰でもとりあえず買っておくとお得、というものではなく、「必要な人にはとても良い」というのがKindle Paperwhiteです。
もし自分には必要そうだと思った方は、電子書籍での読書をより有意義なものにするためにご活用ください!