「投資は怖いもの」というイメージをもっていて、日本人は投資などの資産運用に積極的ではない人も多いです。自分もほんの少し前までそうでした。
学校でも習わないし、親も知らないので、資産運用について考える機会というものが、そもそも少なかったです。
しかし近年、NISAという制度がうまれたり、年金2000万円問題が話題になったりと、資産運用についての関心が高まってきました。
ネットやYouTubeで情報収集もできるようになりましたし、ネット証券などで少額からでも気軽に投資が始められるようにもなりました。
ただ、「株式投資などの資産運用を始めてみよう!」と思っても、やはり最初は「なにからやったらいいのだろうか」「失敗して損したらどうしよう」という不満がつきまといます。
そこで今回の記事では、そんな不満を和らげるための資産運用初心者向けの本を5冊ご紹介します。
どれも、自分が昨年資産運用を始めてみようと思った時に読んで、実際に参考にしている本です。
難しい本や分厚い本はいったんおいておいて、とっかかりやすい本に限定してご紹介しますので、「とりあえず何か1冊読んでみたい」という人でも安心して読める本となってます。
資産運用について知る前に、お金全般の基礎をサクッと知りたい
投資信託などを利用した長期投資の基礎について知りたい
米国個別株投資についても知りたい
※自分自身は資産運用をはじめてまだ2年程度。資産額も大きいわけではないですし、資産運用についての失敗や成功などを経験しているわけではありません。自分が資産運用を始めるにあたって、初心者として参考にした本、という観点での紹介になりますので、その点はご了承ください。
資産運用の基礎について知る本
『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください』
まずシンプルにお金全般について教えてくれる本が
『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください』山﨑元
タイトルの通り、難しい話は一切でてきません。
「右も左もわからない、どこから手をつけたらいいんだ〜」という人は、1回読んでおいて損はないかなという内容です。
・資産運用の基礎的な考え方
・ネット証券口座の開き方
・NISAの使い方
・確定拠出年金
・生命保険の選択
などの基礎的な話が紹介されています。
対話形式で「初心者が気になるような内容についての質問と回答」という形式で進んでいくので、わかりやすく気軽に読み進めることができます。
ただ、本当に基本的なことだけが書いてあるので、ある程度ネットなどで情報収集をしてる人からすると、少し物足りなく感じるかもしれません。
この本はビジネス書1冊よりも安い月額980円で、対象書籍が読み放題のKindle Unlimitedの対象作品となっていますので、この機会にKindle Unlimitedに登録してみるというのもおすすめです。
最初の30日の無料体験もありますので、30日以内に解約すれば無料で読むこともできます。(※解約を忘れると自動更新になりますので、ご注意ください)
この本以外にもいろいろな良い本がKindle Unlimitedの対象となっています。自分も月に最低でも1冊は利用してます。
『本当の自由を手に入れる お金の大学』
次に紹介するのが、YouTubeチャンネル『両学長のリベラルアーツ大学』で有名な、両学長が最近出版した
『本当の自由を手に入れるお金の大学』両@リベ大学長
お金を「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」方法が、図もふんだんに用いて紹介されています。
投資については「増やす」の部分で触れられています。他に、節約方法や税金の話、副業の話などにも触れられています。
そもそも資産運用をする目的は、「投資について詳しくなってトレーダーを目指す!」とかではなく、正しい資産を形成して金銭面の自由を手に入れることだと思います。
そのための、投資だけの話ではないお金についての総合的な基礎知識を身につけるための入門書となってます。
投資信託、ETFでの資産運用について知る本
『FIRE 最強の早期リタイア術』
FIREというのを聞いたことがあるでしょうか?
Financial Independence / Retire Earlyの略です。日本語だと、「経済的に自立して、早期退職」となります。
資産を形成によってお金の自由を手に入れて、早期退職を目指す方法として、アメリカで一大ムーブメントとなりました。
その第一人者による本が
『FIRE 最強の早期リタイア術』クリスティー・シェン
この本の中でも特に有名なのが4%ルールというものです。
4%ルールとは、「年間支出が資産の4%であれば、配当金などで支出を賄うことができ、資産が枯渇せずに生きていける」というものです。
もうちょっと細かい話もあるのですが、ざっくりいえばこんなかんじです。
この4%ルールに基づいて、筆者がいかに節約し、いかに稼ぎ、いかに資産を築いていったかが体験談ベースに書かれています。
筆者は裕福な家庭で育ったわけでもない上に、非常に心配性な性格です。だからこそ、データに基づきながら、緻密な計画の上でFIREに向けて資産形成をしていきました。
データに基づいている上に、慎重な計画で行動しているので、納得感もある上に、体験談ベースに書かれているので非常に具体的でイメージしやすいです。
資産形成して、経済的に自立して、自由な人生を歩んでいきたいと思っている方は一読の価値ありです!
米国個別株による資産運用について知る本
『バカでも稼げる米国株高配当投資』
ここから2冊、個別株投資の本をご紹介します。
まず1冊目が、バフェット太郎の秘密のポートフォリオという投資ブログの運営者で、YouTubeでも最新の経済動向をわかりやすく解説してくれているバフェット太郎さんの本である
『バカでも稼げる米国株高配当投資』バフェット太郎
この本で紹介されている戦略は
米国の超大型有料連続増配高配当株に投資して配当を再投資するだけの投資法
(『バカでも稼げる米国株高配当投資』)
です。(「超大型有料連続増配高配当株」ってなんかとんでもない呪文みたいですね。)
なぜ「米国株なのか」「なぜ高配当株なのか」という話から始まり、「米国個別株をどのような分配で購入すれば、リスクの少ない資産形成ができるのか」という話まで丁寧に解説されています。
米国個別株の投資に興味のある人は、ぜひ一度読んでいただきたい本です。
『もみあげ流 米国株投資講座』
個別株投資となると、どうしても積立投資よりはリスクが大きくなります。ですので、1冊を信じて突き進むというのも不安が残ります。
そこでおすすめなのが
『もみあげ流 米国株投資講座』もみあげ
もみあげさんは、Twitterとブログにて日々、米国株につていの投資情報を発信していて、2020年11月現在フォロワー数は約7万人となっています。
もみあげさんの投資戦略は、企業の成長性などをしっかり分析した上で、自分なりの戦略を持って、それに合わせた投資を行うというものです。
様々な投資手法のメリット・デメリットを知り、その中で自分に最も適している投資を選択してほしいのです。
もみあげ流投資メソッドで最も大切にしたいのが、読者1人1人が最も納得できる米国株投資を選ぶ、手伝いをするということなのです。
(『もみあげ流 米国株投資講座』)
ですので、いろいろな個別株や業界についての成長性の分析などが詳しく紹介されています。いきなり読むと、ちょっと情報量が多くて困ってしまう点もあります。
しかし、少し難しい分、自分自身の目的にあった投資をする上で重要な情報が詰まった本といえます。
本書の中ではところどころで、バフェット太郎さんの高配当投資を意識したような記述があります。
そういう面でも、『バカでも稼げる米国株高配当投資』と合わせて読むことで、自分なりの投資戦略について考えることができます。
資産運用の本を読んで脱初心者
投資を始めようと思うと、どうしても不安になってしまうことも多いと思います。
自分も何からやったらいいのかまったくわからず不安でした。
でも、「わからないからやらない」ではいつまでたっても何も変わらないので、そんなときはとりあえず知識をつけます。
知識をつけたら、超少額(5,000円くらい)から投資をはじめ、ちょっとずつ知識と経験を増やしていきます。
投資をやるやらないはおいといても、とりあえず1冊読んでみるところから始めてみてはいかがでしょうか。