『麦本三歩の好きなもの』
住野よる
https://twitter.com/thunfisch_book/status/1130119401565384704
格安スマホで写真がひどいときので申し訳ない。。。
こういう感想になるような作品
麦本三歩というひとりの女の子の日常を描いた作品
三歩の言動、行動、思想すべてがおもしろい
短編形式でちょっとした日常の事件を扱っていく
でもただのハッピーな小説と見くびってはいけない
三歩の発言に「ハッ」とさせれられること間違いなし
冒頭分
麦本三歩という人間がいる。
三歩を知らない人に、彼女がどういった人物であるか、例えば周囲の人々が説明するならこんな風に言うだろう。ぼうっとしている。食べすぎ、おっちょこちょい、間抜け。
当の三歩はと言えば、それらの評判に全く納得がいっていない。心当たりはおおいにある。しかし納得はいっていない。もう少し言い方を変えてほしい。
自分は、物事に集中するタイプで、ご飯を美味しく感じられて、ささいな失敗をしがちで、まあ、間抜けに関しては変換をちょっと思いつかないけれども、つまりは周りが悪い方にばかり物事を表現しているのだと三歩は主張する。
『麦本三歩の好きなもの』の著者、住野よるさんについてい
2015年に
『君の膵臓を食べたい』
でデビュー
いくつかの賞に応募するも
結果がふるわず
小説投稿サイトに投稿して
話題になり、デビューという経緯
こういうデビュールートがあるのは本当にいい時代!!
自分としては
『君の膵臓を食べたい』
『また、同じ夢を見ていた』
についで3作目の住野よるさん作品だが
どれもハッとさせられるようなメッセージを含み
それぞれの面白さがある
他の作品としては
『か「」く「」し「」ご「」と「』
『夜のばけもの』
『青くて痛くて脆い』
などがある
住野よるさんを好きな方はたくさんいるが
三歩ファンはそのなかでもかなり多い!
『麦本三歩の好きなもの』の推しポイント
内容紹介はこちら
「朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。
好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい」図書館勤務の20代女子、麦本三歩の
なにげなく愛おしい日々を描いた傑作日常小説。
「好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい」
そのとおり!!!
主人公麦本三歩の日常を
ナレーションのような3人称表現で
短編形式で書き上げた作品
とにかく三歩のとぼけた、独特な
雰囲気、価値観、行動、発言
それぞれにニヤニヤしてしまう
最初の感想ツイートにも書いたが
ちょっととぼけた変なだけの子かと思いきや
突然ハッとさせられるような発言をする
ひとりの主人公の日常で
ここまで楽しませてしまうというのは
すごい
とにかく楽しい作品で
ただただ三歩のファンになってしまう
ということでちょっとだけいくつか引用紹介
いっぱい紹介した文があるけど楽しみを奪うのは申し訳ないので3つだけ
ようは気楽な無意味さも大切なのだと三歩は思う。無意味と大切じゃないは一緒じゃない。そして、無意味は意味に引き立て役でもない。無意味な日常があるから、意味ある日が大切に思える、とかじゃない。
無意味な日々も、意味ある瞬間もどっちも大切で、それが一番いいということなんだとのんきに思う。
なるほど、考えたこともなかった
楽しい日常追求者としては三歩は自分よりも遥かに先をいっているんだろうな
と感じた一節
確かに自分らしいと思う。そのことを友人が理解してくれていて、いいなと思ってくれているというのは何よりの誉れだと三歩は思った。
変なところも含めて自分の個性をわかってくれていて
それをいいなと思ってくれている友人がいる
たしかにこれは誇れることだ
とっても幸せなことだ
ちょっと三歩のいいところのほうだしちゃったから
ニヤニヤのほうで 三歩の発言から始まるこの一節
「ブルボン原理主義じゃないんですが、なんかこう、ラインナップのパワーバランスを考えた時にブルボンが一番自分の中の天下一武道会団体戦の部を勝ち上がる可能性が高いというか」
「何言ってんの?」
「分かりません」
ってずっこけた一節
こうやってつっこみながら書いてたら
さらに三歩のことが好きになってしまった😍
もっともっとやっていたいけどここまで
ほのぼので
人物は現実的か理想的かというと微妙だけど
現実的ってのはなんというか
ちょっとどろどろしたかんじの
イメージだから理想的より
読了感の爽やかさはMAX
『麦本三歩の好きなもの』の楽しい日常世界へ!
ぼうっとしていて、食べすぎで、おっちょこちょいで、間抜けな三歩の日常
のぞいてみませんか??
(こう言ったら三歩に怒られちゃうな😂)
単行本で300pで会話も多く楽しく読みやすい本です
ここまで読んで頂きありがとうございました
『君の膵臓をたべたい』の記事はこちら
映画とセットで感想かいてます
読後、タイトルが全身に染み渡る|『君の膵臓をたべたい』住野よる