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【書評】『金持ち父さん貧乏父さん』ロバート・キヨサキ 白根美保子 訳

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『金持ち父さん貧乏父さん』
ロバート・キヨサキ
白根美保子 訳

2000年から読まれ続け
累計400万部を超えて読まれ続けているお金の教科書
いろいろな方におすすめされて読んだ

なるほど納得の良書

7つの習慣と並ぶ
人類必読の書❗

やはり人生の知恵の骨格となる知識は
長年読まれ続けている本から得るのが良い

多くの人の人生の悩みは
「お金と健康と人間関係」と
いわれることもあるので

お金の知識はあったほうがいい
ないとないだけどんどん損する

人間関係なら『7つの習慣』
お金なら『金持ち父さん貧乏父さん』
健康ならなんだろう?

土台をもったうえで
時代と自分の環境に合わせて
別の本でチューニングしていき
自分だけの知恵に落とし込む

ビジネス書読書としてはこれがしっくりきそう

金持ち父さんの考えと
貧乏父さんの考えを対比しながら

お金に余裕を生み出すための考え方を紹介

「いい大学をでて、安定した良い仕事につき、コツコツと働く」

一般的に良いといわれるこの生き方
おわかりだろうが残念ながらこれは
貧乏父さんの生き方だ

それでは金持ち父さんはどう考えるのか?

本書で紹介されている
「金持ち父さんの6つの教え」は

1.金持ちはお金のためには働かない
2.お金の流れの読み方を学ぶ
3.自分のビジネスを持つ
4.会社を作って節税する
5.金持ちはお金を作り出す
6.お金のためではなく学ぶために働く

章区切りではなく気になった部分を紹介する

自分の頭で考える

感情に対してただ、反応する人間ではなく、それを観察して考える人間になることを覚えておくんだ。たいていの人は、自分の行動や思考を支配しているのが感情だということに気づいていない。感情は感情として持っていていい。ただ、それとは別に自分の頭で考える方法を学ばなくちゃいけないんだ。

お金に限ったことではなく
生きていく上での大前提の話

お金がなくならないようにする選択肢が仕事しかないと
お金がなくなってしまう
恐怖にかられて仕事をする

しかしいくら収入が増えても
お金に対しての知識が間違っていると
同じように恐怖にかられて仕事に戻る

感情に流されて行動を決定するだけではなく
いま一度少し立ち止まって
生活を見直してみる

目の前の仕事で収入を増やすことだけが
お金持ちになる方法なのだろうかと?

恐怖は無知からくる
お金に対する恐怖を克服するには
お金について学ぶしかない

「お金について学ぶのはせこい、汚い」みたいな考えは
今すぐに捨て去るべき日本教育の弊害の一つ
自分の親もお金のことは一切教えてくれなかったが

若ければ若いほど
お金について学ぶリターンは大きい

これからの人生で一番若いのは今だ!

資産と負債の違いを知る

まず大切なのは、資産と負債の違いを知り、資産をかわなければならないということだ。金持ちになりたい人が知っておくべきことはこれにつきると言ってもいい。

 

お金に関する大きな問題の多くは、ほかの人と同じことをしよう、隣のうちにまけないようにしようとするところから生じる。

資産と負債の違いは
新たな”お金”を生み出してくれるかどうか
である

だから銀行預金は資産ではない
もちろんほんの少しの金利はつくし
正確には流動資産と呼ばれる資産だと思うが
現金としていくらためても大きな資産の形成にはならない

己の自己顕示欲を満たすだけのものは資産でもなんでもない

他では例えば高級品

その高級品を買って
どうしたいか
ここの考え方によっては資産にもなりうるが

いい車、いい時計、いい家
これらの所持品はステータスの1つなのかもしれないが
お金を増やさないという意味でこれは資産ではない

自分への投資も含めて

「資産を築く」

という意識をもってお金の使い道を考えることが重要

これはお金だけの話ではなく
時間とお金を投資して
自分という資産をつくるという感覚にも役立つ

親代々の資産家、長い間裕福な状態を続けている金持ちたちは、まず最初に資産を築く。そのあとで、資産から生み出された収入でぜいたく品を買う。中流以下の人間は、自分の血と汗の結晶と子供へ相続すべき財産とを使って贅沢品を買う。

これが格差の広がる仕組みだ

ファイナンシャルIQ

お金の知識、ファイナンシャルIQとは具体的にはなんなのか?

それは

1.会計力
2.投資力
3.市場の理解力
4.法律力

この本ではこれらの詳細には入らないが
この4つをお金について学ぶべき知識と意識し
学んでいくことが
お金に対する恐怖から解放されるために必要

投資はギャンブルではない

自分がやっていることがちゃんとわかっていれば、リスクを冒したとしてもそれはギャンブルではない。わけもわからないまま取引にお金を注ぎ込んで、あとは天に任せるとしたら、それはギャンブルだ。どんなことにも言えるが、大事なのは自分も持てる専門的知識、知恵、その「ゲーム」を愛する気持ち、それらを総動員して、リスクを減らすことだ。もちろん、リスクはどんな場合もつきものだ。だが、ファイナンシャル・インテリジェンスを使えば勝率を上げられる。だからこそ、ある人にとって、リスクがあることが、別の人にとってはそれほどリスクがないということがあるのだ。

投資がギャンブルに見えるのは学校教育でお金について学んでいないから

ファイナンシャルIQなしでやる投資はギャンブルだろう

そこでファイナンシャルIQをつけることに時間とお金を投資し
それからお金の投資にうつっていくのか

そのままなにもしないのか

行動を起こすのか言い訳をしてなにもしないのか

結局はこの違いにはなる
その「ゲーム」を愛する気持ちってのがこの本ならでは
例えお金で損したとしてもゲームを楽しんでいれば
その負け、失敗から学びを得ていれば
経験という大きな資産となる

「わたしは今までに一度も失敗をしたことがない。電球が光らないという発見を、今まで二万回したのだ。」
大発明家 エジソンの言葉だ

どんだけ本で学んでも結局やってみて失敗しないとわからない
だから失敗するために挑戦は必要
でも失敗してくじけてしまったら本当の失敗になってしまう
だから

楽しみながら失敗する必要がある

まとめ

結論としては

会計力、投資力、市場の理解力、法律力を磨きながら
今すぐ資産を作るための行動を起こしましょう❗

ということにはなっちゃいそうですが
その根本的な考え方、心構えを知っておくために
一読してみてはいかがでしょうか?

もう少し具体的な方法論は
『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドランド』
という本に書いて有りそうなので
そちらも読み終わり次第記事にしようと思います

それではここまで
読んでいただきありがとうございました