ビジネス書

【ビジネス書】『7つの習慣』スティーブン・コヴィー part2

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『完訳 7つの習慣
人格主義の回復』

スティーブン・コヴィー

 

全世界3,000万部、国内180万部を超え、今も読み続けられるビジネス書のベストセラー『7つの習慣』は、人生哲学の定番として親しまれてきました。

原著が1990年に刊行され
世界中で大ヒットした名著

ちょっとずっしりしていて
読みきるのは大変だが
すべての人におすすめしたい

個人としてのあるべき姿
そして対人関係を重視したときのあるべき姿
が書かれている

part 1  第1ー3の習慣

part 2 第4ー6の習慣

part 3 第7の習慣

ということで今回は
第4-6の習慣の紹介

part1はこちら

www.thun-fine.com

相互に信頼する

第4-6の習慣に入る前に
人間関係における信頼の話

第1の習慣の前に
自分を信頼することで
自立するという話をした

そして最終目標である
相互依存
にいくための相互の信頼の話になる

<相互の信頼を築くには>

  • 相手を理解する
  • 小さなことを気遣う
  • 誠実である
  • 人の話を聞く
  • 謝る
  • 期待を明確にする

例えばこんなことが紹介されている

これらは常に行動として行うとして
その際の心構えで
第4-6の習慣

第4の習慣 Win-Winを考える

読んで字のごとく

Win-WInになるように考える
という話

ただこれは口でいうほど簡単ではない

自分が陥りやすそうなのはこれ
<Win(自分)ーLose(相手)>

比較、競争する社会で育ってきて
ついついWin-Loseを目指してしまいがち

Win-Loseがよくないことは誰でも
頭ではわかっているだろうからこれ以上
言う必要もないだろうが

比較、競争という価値観から抜け出し
多様性をうけいれて
良いか悪いという二元論から
抜け出すことが大切

あとはやっぱり自分を信頼している
自立していることも欠かせない要素
自分が信じれないと他人も信じれないし
見栄をはったり無理したり勝とうとしたりしてしまう

自分に対する信頼感
いい自信が余裕を生み出してくるのではないだろうか

次はこれ
ともすると日本人はこっちが多いのかも知れないが

<Lose(自分)-Win(相手)>

相手に合わせて
自分がおれておこうというスタンス
これももったいない

ちょっと大変かもしれないが
WIn-Winを目指したい

最後
<Lose-Lose>
お互いに自分の勝ちにこだわったり
お互いが妥協しあってしまうと陥ってしまう

どちらもよく起きそう
自由貿易の話で
みんなが得しようとすると
結果的にお互いすごく損する
みたいな話とか聞いたことがある

ということでどれも避けるべきで
Win-WInを目指さねばならないわけだが
Win-WInを目指すためのポイントは

 

  1. Win-Winというゴールの存在を信じる
  2. 自立する
  3. give-give-giveの精神をもつ
  4. 他人と比較しない
  5. Win-WinがだめならNo Dealという選択肢を持つ

の5つである

1に関して、良い悪い、勝ち負けの二元論に支配されていると
Win-Winというものの存在自体が受け入れられない

一見矛盾する2つのもの
両方を内包する高次な概念に

昇華するような考え方として
弁証法というものがある

国の発展も、科学の発展もこの
弁証法という視点で
発展をみれたりするのだが
この話はまたいつか

キリスト教などの一神教的な世界観だと
ついつい二元論に陥りがち
という話もある

日本のように八百万の神の国では
本来二元論ではない捉え方が得意なはず

いい意味でものの境界を曖昧にする
グレーな領域の存在を認める

これが大切

これに関しては
世界のさまざまなデータを分析し
人が陥りやすい思い込みを分析した
ファクトフルネスという本で
触れられている

落合陽一さんもアジア的価値観
として触れていた

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3のgive-give-giveという言葉が
最近のビジネス書で時々目にする印象

give & takeではなく give-give-give

「情けは人のためならず」
の現代風な言い方かな

見返りを求めないgive-give-giveが
結果的に大きな信頼となってかえってくる
という感覚

5もちょっと補足すると

やはり相手がWin-Winを目指してくれないと
どうしてもWin-Winにはたどり着かない

その場合は取引をしない
一旦保留する
そういう選択がベストということ

孫子の勝てない戦はしない
という考えにも通じるところがあるのかな

 

勝ち負け、良い悪いの
二元論で考えない

 

give-give-giveの精神

 

第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される

これも読んで字のごとく

とにかく

まず理解に徹し

ここにつきる

信頼関係のための行動の
話を聞くというところ

Win-WInを考えれば
ここも自然に必要になってくるし

逆にこれができれば
Win-Loseにはなりづらい

理解に徹する
というときに

自分の視点から聞くのではない
というのがポイント

自分の視点から聞いていると

「評価する」「助言する」
「探る」「解釈する」

返事をしてしまう

これはダメだというわけだ

これはほんと耳が痛い
自分は聞くのが本当に苦手…

心から耳を傾ける真の
コミュニケーションに必要なのは

共感

共感とは

相手の目で物事を眺め、
相手の見ている世界をみること

 

これで理解に徹することができれば
あとは自分を理解してもらう
の段階だが

「理解してもらう」に関しては
アウトプット寄りの話なので
あんまり7つの習慣では触れられていない

ということで第5の習慣は

自分の視点ではなく
徹底的に相手の立場になって
共感してきいて理解する

ということ

第6の習慣 シナジーを作り出す

第4の習慣で

Win-Winを考えて

第5の習慣で

まず理解に徹し、そして理解される

が身につくに連れて手に入るご褒美が

シナジー

最近、多様性(ダイバーシティ)という言葉を聞く機会が
増えてきたが

均質な価値観の中ではなく
「多様な価値観の中で
Win-Winを考えて生まれる成果」が
シナジー

繰り返しになるが多様な他者
理解にまず徹することが大切

理解するというのは
受け入れる、寛容になる
ということよりも高次な考え

人々のニーズも多様化し
変化も激しく
多くのものが行き渡った社会において

ますます多様性のあるチームというものが求められている

それぞれが強みを発揮し弱点は補い合い
1+1を10にも100にもするような
チームというものが求められている

多様性を生かして
シナジーを生み出せるリーダーが求められているし

チームのメンバーとしても
尖った強みが求められている

チームやリーダーの話についてもいろいろな本で紹介されているが
とりあえずpart1でも紹介した本を紹介しておく

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シナジーを生み出せるリーダーシップ

チームの一員として活躍できる尖った強み

これが今も求められているスキルだ

 

まとめ

  • 相互依存のために相互信頼が欠かせない
  • 勝ち負けにとらわれずWin-WinかNo Dealを目指す
  • give-give-giveの精神で生きる
  • 人は皆違うことを理解し、相手に共感して理解する
  • 多様性からシナジーを生み出すリーダーシップを発揮する
  • チームの一員として活躍できる尖ったスキルが大切

これで
4~6の習慣まで終わりです

7つの習慣の目標相互依存に
これでたどり着けました

最後にpart3で

個人の価値を維持し高めるために身につけるべき
「人間を作っているの4つの側面を磨き続ける習慣」について紹介します

長文読んでいただきありがとうございました