ビジネス書書評

【書評】『LIFESHIFT』リンダ・グラットン他|人生100年時代を楽しむための考え

 

“人生100年時代”という言葉で、2017年の流行語大賞にノミネートもされた

『LIFE SHIFT』

今の傾向だと、そう遠くない未来に平均寿命が100年という時代がやってくる

もしそうなったらどうなるか?

65歳から老後だとすると

老後以外:老後 = 65:35

となる

人生の半分以上が老後である

労働している期間が20-65とすると

労働期間:老後期間 = 45:35

もう労働期間に、半分くらい貯金しろってことかな?

くらいである

ということで

「お金がたりなくなる!」

が、人生100年時代における問題!!

 

 

じゃない

もちろんお金のことも気にする必要がある

でもそれだけじゃたりない

この量の変化は、質の違いに転化している

まあそもそも平均寿命がのびるけど健康寿命はのびないのか?
というとそんなことはなく健康寿命も延びる
というのがこの本ではいわれている

ということでそもそも65から老後というのが間違っている
これでもまだ量の話

質が変わる というのはどういうことかというと

ポイントを3点あげると

  • 教育→労働→引退という3ステップの人生ではなく、
    マルチステージの人生になり、誰もが移行を経験する
  • エクスプローラー、インディペンデントプロデューサー、ポートフォリオワーカーといった新しいライフステージが生まれる
  • マルチステージの人生では自分に対しての知識、多様性にとんだネットワーク、新しい経験に対して開かれた姿勢が重要になる

 

他にも 人生100年時代 を迎えるにあたって

生きていく上での心構え、行動など

とにかく参考になるものがとても多かった

 

 

本書の中ではお金の話にも触れているが
お金に関しては自分で計算した方が自分ごとになると思うので
この記事では紹介しない
お金の計算は別記事で近いうちに

こんな方にオススメ

今を生きる40代より若い方(特に20代以下)

人生が100年時代を楽しく生きたい方

 

教育→労働→老後の3ステージライフの崩壊

 

とぅーん
とぅーん
長寿化して、老後が長くなったら、お金が足りないので、長く働くしかないんですか?
LIFESHIFT
LIFESHIFT

 長寿を災厄にしない方法はある。多くの人が今より長い年数働くようになることは間違い無いが、呪われたように仕事に追いまくられ、疲弊させられる未来は避けられる。3ステージの人生の縛りから自由になり、もっと柔軟に、もっと自分らしい生き方を選ぶ道もある。仕事を長期間中断したり、転身を重ねたりしながら、生涯を通じて様々なキャリアを経験するーそんなマルチステージの人生を実践すればいい。

学校教育を20歳くらいで卒業し、60歳で定年し、65から年金をもらい80歳くらいまで年金で生活するというのが
教育→労働→老後
という3ステージのモデル

一方、寿命が100年になったときに老後を20年伸ばせばいいのかっていうと、それだとお金の問題を解決するのが難しい

健康寿命も伸びるそうなので、じゃあ労働期間を10年~15年伸ばすのかっていうと、それはそれで肉体や精神的に苦しい

50年も毎日コツコツと働き続けるのか辛い

 

人の寿命は伸びているのに企業の寿命が縮まっているという問題もある
終身雇用は崩壊している

なので働いているうちに転職が必要となる

1つの会社で、会社のためにコツコツ働き続けた人が、新しい分野へ転職ができるのか?というとこれまた難しい

終身雇用の崩壊とともに年功序列も崩れていく

 

そんな人生100年時代を楽しく生きるには
労働という50年続く長い地続きの1つのステージではなく
途中に再教育を挟んだり休暇を挟んだりすることが、できるし必要なのだ

労働ではない新しいステージについては次の章で紹介する

 

せっかく人生が伸びたのなら遊ぶ時間も増えて然るべきである
その増えた遊ぶ時間を全部老後に持ってくる必要はない

途中でキャリアを中断するリスクはあるが
そのリスクを和らげるために必要なことは次の次の章で紹介する

とぅーん
とぅーん
人生100年時代では、新しい生き方ができる!

 

この3ステージライフの話の中で個人的に気になっているのが

「age」と「stage」の不一致が起きる

というもの

学生の時は学生としか関わらない
社会人の時は社会人としか関わらない
老後は老人としか関わらない

核家族化も進んだ今このような現状になっているが
これはなかなかもったいないことだなーと思う

つい最近まで学生だった自分としては
その頃にもっと社会人や高齢者の方とお話してみたかったし
社会人となった今も学生や高齢者の方と話してみたいなと思う
(自分で作ろうと思えば機会はいくらでも作れるのはわかっているし作って行こうとは思っているけど)

特に学生
教師以外の大人と関わる機会が増えないと
なかなか学べることに制限があるよなーなんて思ったりするし

社会人になってから大学に通う人ってもっと増えて良さそうに思う

ここらへんがこれからどう変わっていくのか、自分も何かできないか、そんなことを思っている

教育→労働→老後という3ステージライフというものから脱却する必要がある

 

変身資産

3種の無形の資産

とぅーん
とぅーん
マルチステージの人生で大切なことはなんですか?
LIFHSHIFT
LIFHSHIFT

 有形の資産と無形の資産のバランスを取るためにマルチステージの人生を生きる必要が出てくるとすれば、私たちは新しいタイプの資産を築かなくてはならなくなる。それは「変身資産」とでも呼ぶべきものだ。人生の途中で変化と新しいステージへの移行を成功させる意思と能力のことである。

100年時代に築き上げる資産として本書では、お金などの有形の資産の他に3つ挙げている

それが

  • 生産性資産
  • 活力資産
  • 変身資産

 

「生産性資産」は所得を増やすために役立つ要素である知識やスキル

これは100年時代に関係なく必要だろうが、
現代を表す別のキーワード、”AI”や”変化の激しい時代”において重視すべき知識やスキルについて紹介されている

「活力資産」は健康や友人や愛

これも100年時代に関係なく必要だろうが
寿命が医療で伸びるので健康寿命を伸ばすためにできることはした方が良いだろう
人間関係が人の幸福度を決めるのに一番大切な要素、ってのはよく言われている話

 

 

最後の「変身資産」が100年ライフっぽい

転職やそもそものライフスタイルを変える移行をたくさん経験していく我々にとって大切

  • 自分についての知識
  • 多様性に富んだネットワーク
  • 新しい経験に対して開かれた姿勢

 

自分についての知識

なにかが変わるときは、なにが変わらないのかが重要な意味をもつ。

情報も多く、変化も激しい時代に
いろいろなものに振り回されていたら疲弊してしまう

こんな時代だからこそ、根っこにある「自分は何者か?なにをしたいのか?」ということを知っていることが重要となる

 

山口周さんの『ニュータイプの時代』では

現代を「解決策が過剰で、問題が希少である時代」と称し、「問題を見つけるためにはあるべき姿、ビジョンを語れる必要がある」という内容が書かれている

通ずる点があるように思う

【書評】『ニュータイプの時代』山口周|問題が希少で予測不能な時代での考え方 世の中の変化は急速に激しくなっている そんな世の中で組織も人も変わる必要がある 新時代の人間に必要となる考え方がのっているのが本...

 

多様性に富んだネットワーク

さて、何かを始めようと言ったときに
完全に0から始めるのはなかなかはハードルが高い

でもその際に誰か知り合いで似たようなことをやっている人がいればそのハードルはグッと下がる

自分の周りの狭いコミュニティに籠るのではなく
多様性に富んだネットワークを作るよう意識しておくことは
変化をしていくにあたって大きな支えとなる

 

新しい経験に対して開かれた姿勢

この世界の基本法則

慣性の法則

ずっと同じようにい続けようとするという物理の世界の法則だ
これは人間にも当てはまる

運動を変化させるには力が働かないといけない

人間が変わるにも力が、覚悟が必要だ

でもそういう変化を受け入れる姿勢こそが重要

堀江貴文さんの本ではよく「ノリの良さ」とも言われるような、新しいものに飛び込んでいく姿勢が、変身するためには不可欠な要素

 

スキルや知識、健康や人間関係に投資することはもちろんのこと

自分についての知識、多様性に富んだネットワーク、新しいことに対する開かれた姿勢、といった変身資産を築くことが100年ライフを生きるコツ

 

新しい3つのステージ

とぅーん
とぅーん
人生で現れる新しいステージとはどんなステージですか?
LIFHSHIFT
LIFHSHIFT

 選択肢を狭めずに幅広い針路を検討する「エクスプローラー(探検者)」のステージを経験する人が出てくるだろう。自由と柔軟性を重じて小さなビジネスを起こす「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」のステージを生きる人もいるだろう。さまざまな仕事や活動に同時並行で携わる「ポートフォリオ・ワーカー」のステージを実践する人もいるかもしれない。

エクスプローラー

元サッカー日本代表、中田英寿さんは、引退後に自分探しの旅に出た

今思えばかなり先進的だったんじゃないだろうか

「自分探しの旅」というワードを聞いたのはその時が初めてだった

 

無形の資産で紹介したように
「自分についての知識」という資産を築くために有効なステージの1つがこのエクスプローラー

一部の国では大学卒業後に、ギャップイヤーとして1年の休暇を取ることが定着している

 

エクスプローラーのステージではやはり多様な価値観や文化に触れることによって、客観的に自分を見ることが大切になってくる

自分にとっての当たり前が、世界にとっての当たり前ではないと築くことで、自分についての理解が深まる

自分は1ヶ月だけだがカナダの語学学校に留学したことがある

ブラジルやドイツ、フランス、コロンビア、韓国、インドと様々な国から集まった人たちと話すのは非常に刺激的だったし、今までで一番楽しかった経験の1つだ

とりあえずワーキングホリデーを調べてみる!
先日一人旅に行った際、オーストラリアのワーキングホリデーはお金を貯めるのにも適しているという話を聞いたのでそこら辺を調査予定
知り合いにワーキングホリデーで一年デンマークに行っていた人もいるのでその人からも話を聞いてみる

 

インディペンデント・プロデューサー

起業家とはちょっと違うのがこのインディペンんデント・プロデューサー

なにが違うのかというと

目的が事業を成功させて売却する(結果的に有形の資産を得る)ことではなく
ビジネスの活動を通じてスキルや評判という無形の資産を築くこと、という点

 

こういう生き方もこれから増えていくのだろうか?
注目しつつ、密かに検討していきたい

 

ポートフォリオ・ワーカー

以下の三つの側面のバランスが取れたポートフォリをを築くようになる。1つは、支出をまかない、貯蓄を増やすこと。もう一つは、過去の経歴と繋がりがあり、評判とスキルと知的刺激を維持できるパートタイムの役割を担うこと。そして最後の一つは、新しいことを学び、やりがいを感じられるような役割を担うことだ。

 

今までの2つが有形の資産を築くことを目指さないことに対し
こちらは有形の資産も築きながら、無形の資産も築こうとしているということで

理想的で目指す人も多いだろうが、実現が難しいだろうと言われながら紹介されるのがこのポートフォリオ・ワーカー

実現のためには上記の3つがバラバラに存在しないようにすることが1つ大切

お金の制約から解放され、生かしたい強みを生かしつつ、やりたいことをやる

FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的に独立して早期退職)と呼ばれる活動もこの1種だろう

FIRE 参考記事

 

 

このように、今までとは違った生き方は
すでに現在進行形で広まりつつある

日本ではどのようになるか
自分はどうしたいのか、じっくり検討していきたい

自分についての知識を深める「エクスプローラー」
汎用的な知識やスキル、そして評判を得るための「インディペンデント・プロデューサー」
理想のライフ、最終形の1つの「ポートフォリオ・ワーカー」

 

まとめ

  • 3ステージのライフが終わったことを認識する
  • マルチステージライフでは変身資産(自分についての知識、多様性にとんだネットワーク、新しい経験に対して開かれた姿勢)が大切
  • エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオワーカーと言った新しいステージの可能性

人生100年時代について考えるための情報がぎっしり詰まった本書

これでも紹介しきれていません

是非一度読んでみてはいかがでしょうか
漫画版もあります

ここまで読んでいただきありがとうございました

 

 

 

 

 

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