ビジネス書

クラウドって何?ざっくり概要だけ知りたい人のために!

 

「クラウド」

テクノロジー系のニュースなどで時々聞くこの言葉

Amazonの主な収益源でもあるAWSがクラウドサービス

 

とぅーん
とぅーん
クラウドって知ってますか?
昨日の展開まじやばかった!もう沙織と隼人がどうなっていくのかきになってしょうがない!私としては淳にがんばってほしい
とぅーん
とぅーん
違う!なんだそれ!
どこのドラマだ?
雲は英語で?
とぅーん
とぅーん
Cloud

違う!いやちがくないけどそうじゃない!

昨日2時間かけて並んだ~
もっちりしてて食感は良かったけど2時間は長かったな
とぅーん
とぅーん
今度はレストラン

ちがう~~~
(そろそろ疲れてきたぞ。。。)

おれはセフィロスが好き
とぅーん
とぅーん
OK わかった

 

とまあ、こんなかんじ?のクラウド

今回はそのクラウドってのが
どんなものなのかを、ITについて詳しくない人でもわかるようにざっくりとご紹介

 

こんなかたにおすすめ

ITっぽい難しい言葉なしでざっくりとクラウドについて知りたい

クラウドってなにがすごいの?XaaSって何?

 

クラウドはなにか技術のことをいっているのではなくて
考え方や概念のようなもの

 

クラウドは個人よりも法人にとって価値あるものであり
ちょっと地味でもあるので馴染みが薄いが

その考え方、サービスは
シェアリングやサブスクリプション、XaaSというものにつながっているので

クラウド、というサービスを知ることで
世の中のトレンドの1つを知ることもできる

 

 

参考文献は
『クラウドの基本』

クラウド関係の仕事に従事する可能性があるなら読んでおいて損がない本
結構技術よりのことにも触れてくれている

その分、ざっくり捉えるだけにはむいていない

 

 

クラウドは実体のあるもの

まず最初に、クラウドをわかりづらくしている元を断っておこう

クラウドって雲みたいに実体のないものなの?

クラウドという言葉によってどうも
なんだか実体のないように感じるとともに
すごい技術みたいに感じてしまう

 

ざっくり言ってしまえば
クラウドってのは「どっか一箇所に集めておいてみんなで使いましょうね!」
というもの

で、そのときに一箇所に集めておくのの代表が
サーバだったりストレージだったり

いわゆるパソコン関連で、そのパソコンの性能をきめるもの

 

それらを利用する際にインターネットで接続する
インターネットは雲で表されることが多いので

 

利用者側からすると
インターネット(雲)につなげば
雲の向こうのことは考えないで利用できちゃう

そんなものをさしてクラウドと言っている

 

サーバとかストレージとかいわれてもわかりづらいかもしれないが
「デスクトップパソコンの横にくっついている直方体のあれ!」と思ってもらえば良い

とぅーん
とぅーん
ここも世代によって伝わりやすさが違いそうだな~
(蛇足)ムーアの法則というものによってIT系はものすごいスピードで、小型化・高速化・大容量化がすすんでいった

 

つまりしっかりと物理的に形あるものだということ!
ここでおさえておいてほしいポイントはそれ

クラウドってのは別に、雲みたいにとらえどころのない、バーチャルなものだなんてことは決してない

 

 

クラウドのメリット

クラウドとういと

個人ではiCloudやOnedriveのようなストレージサービスの印象が強い

それらは、どの端末からでもアクセスできるというのが大きな特徴だが
クラウドが本領を発揮するのは企業のシステム

最初にあげた本「クラウドの基本」で紹介されているクラウドのメリットは

  • 経済性
  • 柔軟性
  • 可用性
  • 構築スピードの速さ
  • AI、ビッグデータとの親和性

会社というのは従業員や顧客の情報を管理するために大規模なシステムを使っている

またECサイトであれば、そのECサイトというシステムをもっている

これらのシステムをつくるときに
サーバを調達したり、ネットワークを構築したり、ソフトウェアを導入したりする

これが実は結構大変

金銭的にも時間的にも大きなコストがかかる

そこらへんのコストを削減してくれるのがクラウドサービスのメリット!

経済性

安い

次の章で話すが

使った分だけ払えばいいし、
物理的サーバを購入する代金、初期費用がおさえられるのでお安い!

柔軟性

状況に応じて変化させやすい

必要なときに必要な分だけ

なので、一時的にストレージを増やしたい
一時的に処理能力をあげたい

そういったことにも対応することができる

 

ECサイトや、オンラインゲームなど
「急にアクセス数が増える」ということにも対応できる

可用性

データがなくならない

例えば自社でストレージをもっていて
そこが被災してしまったらデータが全部なくなってしまう

もちろん、企業はもともとそうならないように
バックアップなどをして対応しているのだが
そのような仕組みを作るのにの一苦労する

一方、クラウド事業者は
分散してデータを保持するなどしてデータを守っている

構築スピードの速さ

物理的なサーバなどを準備する必要がないので
すぐにシステム構築をすることができる

AI、ビッグデータとの親和性

クラウド提供会社は
ビッグデータ用のストレージを提供するとともに

そのデータを分析するためのAIのようなソフトウェアまでも提供してくれる

 

データの使い方が企業の将来を左右するようになっていく世の中で
有効にデータを活用するためにもクラウドを使うメリットは大きい

 

クラウドのデメリット

もちろんメリットばかりではない

  • データのセキュリティ
  • カスタマイズ性の低さ
  • クラウド事業者への依存

データのセキュリティ

デメリットとしては例えばデータのセキュリティ

企業のデータなどを外部に保管するということは
そのデータを通信してやり取りする必要がある

外部からそのデータを盗まれないように細心の注意が必要である

カスタマイズ性の低さ

他には、自社独自で使っているアプリケーションなどが使えないリスク

自分で買うなら、あらゆる選択肢からサーバなどを選ぶことができる
一方、クラウドで利用する場合、クラウド事業者が提供しているサーバの種類の中から選ばなければいけない

それでも最近は、そういった自社独自のサービスはやめて
クラウドで使える機能に合わせていこう、という流れも活発だ

あとはすべてをクラウドにするのではなくて
一部は自社で、所有するサーバ
一部はクラウド

という利用方法も盛ん

クラウド事業者への依存

例えば、AWSをつかっていたとする

そこでAmazonが

金額倍にします!といったとき

 

クラウドは0から構築するときは速いが
既存のものを移す、となると、先程のカスタマイズ性の観点やセキュリティなどを考慮しなければいけなくなるので楽ではない

それでも倍はきついとなると
他のクラウドにうつす、とかをせざるをえなくなる

クラウド事業者に振り回される形となる

 

極端なことを言うと
AWSやめまーーす

と言われたもう大変

対策としては
複数のクラウドを事前に使っておく、などがある

データのセキュリティ、カスタマイズ性の低さ、クラウド事業者への依存などのデメリットはあれど

それ以上に、使いたいときだけ使いたい分
という形の恩恵が大きいことが多い




クラウドのビジネスモデル

クラウドはサーバやストレージのシェアリングであり

その課金方法は使った分だけ、または、月額性の、サブスクリプション

 

もし自社でサーバやストレージを持った場合
空き容量があってもそれが無駄になる

一方、それをシェアしている場合

使っていない分は他の人(企業)が使えるので無駄が減る

使った分だけお金を払えばいいのでコストも抑えられる

新しくシステムを作るとなると
物理的なサーバの購入などに大きな費用がかかるところ

クラウドであれば、レンタルみたいなものなので
基本的に初期費用はかからない

 

無駄を減らすためにシェアする
そして初期費用なしで利用期間だけ支払えばいいサブスクリプション
というのはこれからのビジネスを知るのに欠かせないモデル

 

使いたい時だけ払えばよくなるので
支払う側からすれば無駄が減りコストが抑えられる

サービス提供者側も、一回の売り切りモデルと違い
継続して収益を得ることができるので安定性が上がる

どちらにとってもメリットがあるのがシェアリング、サブスクリプション

 

クラウドとセットでよく話されるのが

XaaS
※Xに何かしらがはいる
X as a Service

代表的なのが
IaaS:Infrastructure as a Service
PaaS:Platform as a Service
SaaS:Software as a Service

これらを覚える必要はなくて

aaS = as a Service
これがポイント

いままでは、購入して所有していた「モノ」
使いたいときだけ支払う「サービス」になっている

サービス化するってのは、買ったら自分のものになるのではなく
「支払っている限り使えるもの」「レンタル」みたいに思ってもらえばいい

Amazon Prime Videoは 動画aaSだし
Spotifyは 音楽aaS
Kindle Unlimitedは 読書aaS

ここらへんはデータなので、無限に複製できて
「シェア」ではないのだが

 

自動車もシェアの流れが進んできている

これを
Mobiliy as a Service(MaaS)と呼んだりする

これからますますいろんなものがサービス化していく

家具aaS
衣服aaS
もすすんできている

家具や衣服のようにインターネット経由で使えないものとなると
使っていないときは他人に貸す、とはならないので
シェアとはならないが

購入より安い費用で利用して
変えたいときにも変えられるようになる

 

所有じゃないメリットは「使いたいときに、使いたいだけ、初期費用はほぼ0円で、使えること」

シェアすることで無駄をへらす

使いたいときに使いたいだけ支払えばいい(サブスクリプション)にすることで利用側にも供給側にもメリットがある

XaaS = X as a Service

 

クラウドにまつわる技術

最後おまけて

なぜクラウドを支える技術について

これも『クラウドの基本』から抜粋

  • 仮想化や分散処理などの技術の発展
  • ネットワークの高速化と低価格化
  • データセンターの大規模化による規模の経済

 

仮想化や分散処理などの技術の発展

1つのサーバを共有する
物理的には同じであるが

利用者側から見れば、自分たちだけの単独のものに見えないといけない

使用しているときに他の会社が使っている部分の影響を受けたり
ましてや他の企業のデータがみれてしまうなんてことになったら最悪だ

それを支えるのが仮想化技術というやつ
1つのサーバをまるで複数のサーバのようにするということ

 

逆に物理的には複数のサーバにまたがっていても
利用者側からはそれを意識しないですむようにしてほしい

 

分散して処理しているけどそうかんじさせない
1つの信号を分散して処理させることで高速にする
そんなのが分散処理の技術

 

ネットワークの高速化と低価格化

外部にあるサーバとネットワークを通してやり取りするので
ネットワークが遅いと使い物にならない

ネットワークが高速かつ、低価格になったことが
クラウド普及の背景にある

 

データセンターの大規模化による規模の経済

クラウドサービスをていきょうしている大手3社は

アマゾン、マイクロソフト、グーグル

彼らは、大量にデータをもっていて
自社で使うためにクラウドのような仕組み必要だった

なので彼らはサーバーが大量においてある
巨大なデータセンターをもっている

100このサーバを管理するとの
1000このサーバを管理するのでは

管理費用は10倍にはならないので、安く提供することができる

仮想化、分散処理、ネットワークなどの技術的な進歩

データの増大に伴いつくられた巨大なデータセンター

これらがクラウドを支えている




まとめ

  • クラウドはどっかに実体がある
  • 企業にとって、デメリットもあるが、それ以上にメリットが大きいことも多い
  • クラウドのビジネスモデルから「所有」から「シェア」「レンタル」の流れを知れる
  • クラウドを支えるのはネットワークや仮想化技術

 

クラウドに直接関わらない人は知らなくてもいいことかもしれませんが

調べてみると面白いもんですよね

 

ここまで読んでいただきありがとうございました