「この魅力的なものを、魅力的な経験を伝えたい」
「自分の願いを叶えたい」
「発信力をつけたい」
ブロガーさんならこんな思いを持っているはず
そんな人に文章の基本を教えてくれるのが
『人を操る禁断の文章術』DaiGo
人を操ると言ったって、何も嘘をついて人を騙そうとするわけではない
「伝え方を工夫しよう」という話
どんなにいいモノができても
宣伝や広告といった伝え方が悪ければ十分に売ることはできない
タイトルに「禁断の」とか書いてあるが
別に禁断でもなんでもない
そもそもDaiGoさんの本はいつだって基本しかのってない
DaiGo本の特徴が知りたい方は以下記事へ
>> DaiGo本おすすめ本3選!ノウハウ系最良の入門書
ブロガーじゃなくても
今やSNSにメールにと文章を書く機会は非常に多い
文章力、もっというと伝え方に関するスキル、というの今後ますます重要性を増していく
読み手の想像力を刺激して、感情を揺さぶり、行動を誘導する文章術。これこそが、私(メンタリスト)の最も得意とする分野、メンタリズム文章術です。
とうことでこの本は
「人に行動を起こさせる文章術」の本
想像力を働かせるための書かない3原則
↓
行動を促す7つのトリガー(テーマ)
↓
行動を促す文章構成
と展開される
(ついでにいうと表紙の「文章術」のふりがなを見るとわかるが
文章術と言いつつ
実際は、人のニーズを読み取ることこそに重点が置かれていて
文章についてではなかったりする)
それでは詳細を見ていこう!
想像力を刺激するための3原則
読み手の想像力を刺激するためには
読み手が想像するだけの余地を残す必要がある
文章は、言語情報しかないので、情報量が少なく
正しく伝えようとするときには細心の注意が必要だ
ただ、逆に、情報量が少ないからこそ
「読み手が想像力を発揮することができること」
それこそが、文章の魅力である
そのためには3つの原則があるという
①あれこれ書かない
②きれいに書かない
③自分で書かない
①と②はなんとなくわかる
細かく全部書いていたら想像力は限定されていくだろうし
きれいに理路整然と書いていても、心は動かない
ただ「③自分で書かない」
がちょっとよくわからない
これはつまり
自分が「書きたい、伝えたい!」と思っていることを書くのではなく
読み手となる人を想像し、彼らが何を考え、どうしたいのかを考える
それを文章にして、その悩みや課題をすくい取る、棚卸しする
読み手の思考を言語化することが、人に行動を促すための文章の鉄則
ということ
この書かない3原則は以下の文にすべてが詰まっている
結局、心を動かすエンジンは相手の中にしかなく、文章はそのスイッチを押すための道具に過ぎません。
想像力を刺激し、人に行動を促すためには
短い言葉で、相手の心の内を文章化する
人を動かす7つのトリガー
「心を動かすエンジンは相手の中にしかない」
といったが、そもそもどんな種類のトリガーがあるのか
7つのトリガー紹介されている
①知りたい、学びたいという興味
②ホンエとタテマエ
③悩み
④ソン・トク
⑤みんな一緒
⑥認められたい
⑦あなただけの
①は好奇心、向上心
③④⑥は悩みや課題
②⑤⑦は訴え方の方法
と分類できそうだ
(悩みの中に①の向上心を含めることもできる)
例えばこの記事の冒頭
「この魅力的なものを、魅力的な経験を伝えたい(経験してほしい)」
「自分の願いを叶えたい(叶えるために周りの人に助けてもらいたい)」
「発信力をつけたい(人にポジティブな行動をうながせるようになりたい)」
これは悩みの部分を言語化した
誰の悩みか?といえば自分の悩みだ
この本を読む前の自分の悩み
想定読者をちょっと前の自分に設定するというのは
読者を想定する時にやる1つの方法
本書の中で悩みはHARM(Health:健康、Ambition:夢、キャリア、Relation:人間関係、Money:お金)のどれかかからくるとも書いてある
今回で言えばAのAmbitionになる
悩みの部分以外で興味深かったのはホンネとタテマエ
心の中に秘めている本音を見抜き、認めてあげられたら、その人は認めてくれた相手を心から信頼し、本音を話してくれるようになります。
心のなかに秘めている本音、というのが悩みともつながっているが
ホンネとタテマエを使えたらかなり上級者なんじゃないだろうか
もし人を動かす文章を書きたいときは
「7つのトリガーのどれに訴えようか?」と考えると方針が立てやすくなる
行動を促したい文章を書きたいのなら
興味や関心、悩みや課題、どのトリガーに訴えるのかを決める
文章構成の5つのテクニック
上のステップで書くテーマや方針が決まれば
あとは全体として文章をどう構成するか
そこで紹介されているのが下記の5つのテクニック
①書き出しはポジティブに
②なんども繰り返す
③話しかけるように書く
④上げて、下げてまた上げる
⑤追伸をつける
①と⑤は最初と最後の話
要点は最初と最後につまっている
その上で伝えたい内容を伝えるために
②なんども繰り返す
飽きさせずに読ませ、感情を揺さぶるために
③話しかけるように書く
④上げて、下げてまた上げる
なんども繰り返すの部分ではこんな実験が紹介されている
これは、ある民事裁判における陪審員に対して行われた実験で、「被告が無罪である:という証明の説得力を調べたものです。
一度も「繰り返す」を使わないときの証明の説得力を基準にすると、3回の繰り返しによって46%、10回の繰り返しによって82%も説得力が向上するのです。ただし、別の実験では「繰り返す」において、やってはいけない致命的な失敗があることも明らかになりました。
それは同じ言葉を3回以上使うことです。
ということで
1つの伝えたい「内容」や「感情」を
表現を変えてできるだけ繰り返す
ということが大切になる
これはなかなか難しい
そもそも伝えたいものがなにかわからずに書いているとどうしようもない
文章の肝を決めて
多角的に、語彙力もいかしつつ訴える
そのときに使えるテクニックとしては
5W1Hの視点で見る
例えばこの本が「ためになった」と伝えるならば
Who:DaiGoさんらしくデータを利用している
What:人を動かす文章は、相手の心の中を言語化すること
When:ブログやTwitterなどで、良いものの魅力を知ってほしいと思っている時
Where:7つのトリガーや5つのテクニック
Why:ポイントと具体例でシンプルな構成
How:書くテーマを決めたり、人を動かす文章をかけるようになるのに役立った
かなり無理矢理だが、例えばこんなかんじ
5W1H全部に答えることに拘る必要はないし
1つにつき複数の答えがあってももちろん良くて
大切なのは手を変え、品を変え、繰り返すということ
先頭と最後には気を使い
中身は飽きさせないように、感情に訴える工夫をし
一番重要なポイントは何度も繰り返す
まとめ
- 行動を促すには、読者の視点にたち、想像力を掻き立てる
- 行動につながる7つのトリガー、どこに訴えるのかを意識する
- 大切なことは何度だって書く(ただし、言葉は変えて)
わかるとできるの壁が結構ありますが
まずは基本的な知識をつけてやってみる
そのために最適な入門書です!
ここまで読んでいただきありがとうございました
DaiGoさんの他の本が気になるという方へ
>> DaiGo本おすすめ本3選!ノウハウ系最良の入門書
全然違う視点ですが文章を書く人としてぜひぜひ読んでおきたい1冊
>> 『読みたいことを、書けばいい。』田中泰延|すべての書く人に捧げたい、自分のために書くとはどういうことか